ウェディング撮影

さくらの便り

2011.4.2 結婚式の写真

このたびの大震災により、被害を受けられました地域の皆さま、
およびご家族の皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。

一日も早い復旧・復興を、心よりお祈り申し上げます。

あの日から、早くも1ヶ月になろうとしています。
あっという間のような、でももうずっと長いこと震災のことばかり考えているような・・・

私自身は家に居たので、帰宅難民になることもなく
家財も無傷、元気に過ごしています。

ただブライダル業界は・・・

「人生最高のお祝い事」

「人が集まること」

「縁起のよしあし」

こんなに幸せなことに関われる仕事はないと思っていた結婚式が、
今回の自粛ムードで中止の条件が三拍子そろうことになろうとは。

というわけで、こんなにのんびり仕事をしている春のシーズンも珍しい今日この頃です。
いいほうに楽観視するならば、こんな年もあってもいいかな(^^;)

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この日は鎌倉の鶴岡八幡宮にて。
毎年不思議と、段葛(だんかずら)の桜が咲く時期には必ずここでの撮影の機会に恵まれています。
まだまだ自粛ムードありのご時世、
例年だと桜の時期の段葛なんて歩くすきまもないほどごった返すんだけど
咲き始めとはいえ、まばらな人出でした。
このぐらいが、いちばん雰囲気を楽しめるんだけどね(^^;)

震災の慌ただしさで、今年はここの桜がいつ満開になるかなんてまったく気になってなかった。
段葛がピンク一色に染まるまでにはもう少しかかるけど、
春はしっかりやってきているのですね。

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さて、意図とせずこの時期に結婚式を決められていたみなさん、
決行か?延期か?で葛藤されている方がほとんどです。

まわりにに被災された方がいらっしゃらないとしても、
首都圏の不安定要素を考えると現実的に「お祝い事をやってる場合じゃない」って気になるのは当たり前のこと(´・_・`)

先月、まだ日本全国が不安しか感じない震災10日後に
都内で式をあげた2人の撮影に立ち会いました。

実は、私のところには3日前に延期する旨の報告をうけ、
2日前に「やっぱりやります」と。
ずいずん悩まれたんだと思います。

電力や移動手段の不安定要素やお祝い事の自粛ムードのなか、そこまで考えてやることに決めた結婚式は、
今回の災害のなかで式をあげることについての緊張した新郎の挨拶から始まり、
全員着席したままでの静かな乾杯。
それでも、友人や親族から口ぐちに出る
「この式だけは、絶対に延期しないでやってほしかった。よく決めた!」
というエールの言葉、
ちょっと言葉では言い表せない暖かさと一体感に包まれた空間でした。

延期で悩んでいる新郎新婦も、
即延期を決めた新郎新婦も、
全然気にしない新郎新婦もそれぞれです。

でも、
「自粛ムード」を最大の理由にするならば、それを心配する必要はたぶんまったくないと
この1ヶ月間、いくつもの結婚式に立ち会ったなかで素直に感じていることです。

ようやくこのところ、
過剰な自粛はやめて動ける人から経済を動かそうという風潮に変わりつつあります。

結婚式は、2人とその周りの大切な人たちが直接悲しい思いをされてない限り、
それがどんなご時世であったとしても お披露目の機会があることはやっぱり素晴らしいことで、必ず幸せな空間を過ごせることと思います(*^_^*)

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