ウェディング撮影

あまりにも理不尽なこと

2009.2.21 結婚式での裏話

まわりから「いい仕事だね」とよく言われるし、
飽きっぽい自分が10年以上も楽しく続けていられてるんだから、いい仕事に就けているんだと思う。

でもねぇ、こんな幸せいっぱいの現場にもスタッフ間のすったもんだは日常的にあって、たまにあまりにも理にかなってなくてどうにもこうにも怒りがおさまらないときもあるのです・・・

この日のお仕事は、所属している事務所からの依頼で
契約式場での撮影。
こーゆう立場で入ると、私はもちろん「ホテルのカメラマン」なので
いい写真を撮る以前に、出すぎちゃいけないのが鉄則。
こちらから何かを提案するなんてもってのほか、他のホテルスタッフには下手に出なくちゃいけないし、
もちろん新郎新婦とも完全な初対面であり、その人たちの人柄はおろか、
どんな写真を撮ってほしいのかももちろん分からないのです。
まぁそれが良いか悪いかはここでは触れないとして、
そもそも新郎新婦とおしゃべりしながらでも楽しく撮影したい私にとっては、
なんだかやりにくいったら(-_-)

ともかく、たまーに入る式場で
いつもどおりおとなしく(笑)撮影していたのですが・・・

お色直しで、和装からウエディングドレスに着替えてきた新婦。
今主流となっている、胸元から肩までデコルテがすっきり見えるビスチェタイプのステキなドレスです(*^_^*)

入場前のドアのところで

私「こんどはドレスで胸元がスッキリ見えるタイプなので、
背筋をぴしっと伸ばしてかっこよくいきましょうね!
両肩の骨を、ちょっと後ろにもっていくだけでモデルのように見えますよ♪
そうそう、そんな感じでね」

新婦「ハイ、ありがとうございます~~(にっこり)」

少し猫背ぎみだった新婦に、本人にそう思わせないようにアドバイス。
いざ写真に撮ろうとすると分かることですが、現代人って多かれ少なかれ、
私も含め姿勢の悪い人って少なくはない。
かっちょいいドレス着ても姿勢がよくないと、ホントもったいないのですね。
でも、せっかくだから最高のスタイルで写真に残してあげたいじゃないですか。

それを聞いていた、介添えのオバチャン

再入場する新郎新婦を写真で後ろから追っかけ、
私も急いで会場に・・・と思った直後、

「新婦に余計なこと言わないでちょうだい!
スタジオで、姿勢が悪いのさんざん指摘されてきて
本人、気にしているんだから!(怒)」

 

・・・・・。

余計?

新婦のことはお世話係として1から10まで仕切っているとはいえ、
これはあくまで「私が残す」写真と、そう撮ってほしい新婦間のこと。
アナタが口出すことでは決してないはずです。

そもそも私、ここに来る前のスタジオ撮影で何があったか立ち会ってないし(汗)
もちろん、私からの「その調子でいきましょう」の言葉で新婦がとても乗り気になっているはずのことは事実。
そんななか、トートツにどなられても(´○`; ポカーンなのですよ。

もちろん普段、結婚式を仕切るキャプテンからは
ホテルスタッフとしての態度やふるまいが「なって」なかったり、
撮影時間が伸びたりすることで
お小言を言われることはあります。
でも、理にかなっていれば私もハイハイと聞くよ。

5年前の私なら、
その場で言い合いになって「出入り禁止カメラマン」となっていたところですが
ここはふつふつとこみ上げる怒りをグッと押さえて
披露宴の後半、なんとか無事のりきりました。
あ、もちろん介添えさんとはほとんど口聞いてないですけど(笑)

この式場の撮影じたいはそんなに嫌いじゃないところなので
「二度と」とは言いませんが、
私のなかのほとぼりが冷めるまで当面は行かないことにします。

見た目はステキな老舗ホテルなんですけどね(^_^;)なんだかそれも残念。

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