ウェディング撮影

父と娘の会話と、乾杯の歌~ブライダルカメラマンのつぶやき

2007.3.22

平日の結婚式です。
舞浜のディズニーリゾートエリアに建つホテル、ヒルトン東京ベイに行ってきました。
いつも土日になるとワンサと人であふれかえるホテルの宴会フロアですが、
この日の結婚式は一組のみ。

平日の結婚式って、好きなんですよね~
結婚式の組数が少ないのはもちろん、一般宿泊客もそんなにウロウロしてない。
とにかく、スタッフみんなが時間に追われてピリピリするような空気がまったくないから、
この空間も、この時間も、今日の新郎新婦のためだけにゆったりと使われているなあって思えるんです。
当然、撮影にしたって
「カメラマンさん、今日は好きなだけ撮っていいですよ~」
な、ほーち状態なことも多い。

こんな歴然とした裏舞台をたくさん見てきているだけに、できれば私の結婚式も平日にやりたいもんだ・・・
なあんて、土日しか休みがない彼と式をあげるとなるとしょせん無理な話ですが(笑)

さて自分のことはおいといて

花嫁の支度ができて、
開放的な吹き抜けのロビーで一息ついてると
彼女のご両親がいそいそとやってきました。

ウエディングドレスの新婦を、真っ先に占領したのは
彼女の父親。
鈴木宗男氏と大黒様を足して2で割ったような見るからに優しい顔つきのお父さん、
愛娘の今日の姿を見て、切なさも嬉しさもひとしおって感じです。

二人、自然とソファに向かい合って。
チャペルでのバージンロードを歩く段取りでも話しているのでしょうか。
しばらくは、なぜか誰も近寄ることができないオーラが二人を包んでましたよ(笑)

父と娘であることにはこれからも変わりはないけれど、
最愛の娘は今日を持って自分の手元から飛び立っていくのです。
お父さんも、彼女の幸せを応援してくださいね。

両家の両親兄弟のみ、総勢9人で和気あいあいと進んだ披露宴(というか、会食会ですね)。
新婦のお父さんは、最後に自慢の美声を披露してくれました。

ドイツ民謡の「乾杯の歌」。(曲のイメージはこちら←注:音が出ます)

こちらの替え歌、みなさんに配った歌詞カード作成はもちろん、作詞盗作(笑)は新婦父。

♪飲めや~歌え~しゅうちゃんのために、
飲めや~歌え~わかちゃんのために!♪

「乾杯の歌」というと、結婚式でメジャーなのは
オペラ椿姫で歌われるののほうが一般的ですが(曲のイメージはこちら←注:こちらも音が出ます)
ドイツ民謡である今日のは初めて聞きました。
パワフルでワクワクする、素敵な曲ですね。

みんなでテーブルを叩きながらお父さんの指揮に乗って歌った乾杯の歌は、
新郎新婦の今日のスタートをみんなで祝福しているのが私の胸にも心地よく響いた
披露宴最後のイベントでした。

Share

ウェディング撮影」の記事をもっと読む