2007.7.25
ブライダルの撮影でお世話になって付きあいの長いアントワープさんから、
サイトの写真差し替えと新しく作成するパンフレットに使用したいということで
和装を2点、この暑いさなかに撮影してきました。
以前、一日がかりで撮影したときも真夏だったよなぁ・・・
でもブライダルの本番と違って、Tシャツ&ジーパンで問題ないだけありがたい。
今回、撮影の背景に使ったロケーションは、
田園調布の住宅街の一角に建つ、小さなゲストハウス「サミーインターナショナル」。
こちらのマダムはアントワープ代表の杉山さんと個人的にもつながりがあるとのことで、
好意で好きに使って構わない、とのこと。
もともとは、海外に住むマダムの親戚に滞在してもらうためにセッティングされた、
全体的にアメリカンな雰囲気でまとめられたおうちです。
かといって和装だしなぁ、背景とモデルがうまくなじむように
どこ使ってどうやって撮ろうかなぁ・・・といろんな部屋をロケハンしつつイメージをめぐらせながら、
まずは小物のイメージなぞ。
末広(すえひろ)、筥迫(はこせこ)、懐剣(かいけん)。
花嫁が身につける小物には、すべて意味があります。
いつまでも末広がりな幸せな人生を送れるように。
懐紙や小銭などをいつも懐に用意して、女性としての身だしなみも忘れずに。
そして、嫁いだ先で身の危険を感じたときは、この刀で自分の身を守るように。
昔は、親元から離れて嫁に行くのも命がけだったのですね(汗)
さて、まめ知識はこのぐらいにして
最初は白無垢の撮影。
だけど、ここのセンスはやっぱりありきたりじゃないところがいつも感動です。
今回のテーマは「掛下(かけした)」。
通常、打掛の下に隠れている掛下を今回はメインに見せるスタイルで。
小物を淡いピンクにすれば、とってもラブリーな雰囲気に。
アメリカンスタイルの白木の家具とも、これだったらイメージはばっちり合いますね。
あと1着は、色打掛。
打掛じたいも黒ベースで、なんとも豪華で、しかも品よく
これだけでステキです。
しかし、今回のテーマが「掛下」ということは。。。
これだけで充分魅せられます。
かっこいい!
掛下→打掛という本来の正統派スタイルからちょっと崩した見せ方。
だけど基本の着付けがしっかりしているから、まったく中途半端な感じはしません。
お色直しで和装を着たい女の子なんかには、このぐらいが軽快なイメージでいいかも、です。
今回のモデルさんのイメージにも、こっちのほうがピッタリだよねとスタッフみんなで絶賛の3時間でした。