ウェディング撮影

段葛を、歩く歩く。

2007.3.31

鎌倉・鶴岡八幡宮にて、挙式のみの撮影でした。

「式が始まる前に、
神社までの、桜満開の段葛(だんかずら)を歩きながら写真を撮りたいんです。
ちょうどいい時期にあたるといいなぁ」

なんて、まだ今年の桜が早いのか遅いのかも分からない1月、
新婦からそんな要望を聞きました。

段葛は、鎌倉駅近くの二の鳥居から境内入口の三の鳥居まで。
参道・若宮大路のど真ん中に、石段で一段高くなった約500mの桜並木の遊歩道が続きます。

ここをのんびり散策しているぶんにはさほど距離は感じないんですが、
白無垢じゃあ、時間もかかるし体力だって持ちませんて・・・とのことで、
いちおう事前の打ち合わせでは
「とりあえず写真を撮って、少しだけ歩いて、
そしたらまた人力車か何かで神社まで移動しましょう」
と、アドバイスしておきました。

今年の桜は、予報が思いっきり早かったり
そうかと思えば寒くなってなかなかつぼみが開かなかったりで
私も、新郎新婦と同じぐらい毎日ハラハラの連続でした。
だけど、新郎新婦の日頃の行いがよかったかどうかは知らないけど
お天気もさることながら、結局この週末が
一番桜が満開でキレイな時期に当たりました。ラッキー♪

薄曇りの穏やかな春の陽気の朝、
新婦が支度をしているホテルに向かう途中に、
まずは段葛に咲いている満開の桜を何枚か。

文句のつけようのないくらい、
完璧な満開状態だなぁ(笑)

支度を終えたら、さあ神社に向かいましょう!
鎌倉駅近くの二の鳥居まで人力車で向かい(私たちスタッフはタクシーですが)
そこで新婦

「さあ、歩くぞ~~~」

 

・・・え。
まさか本気で神社まで???

想定外のスケジュールに、新郎新婦以外の一同、目をまんまる。
私も、メイクさんも、はたまた付き添っていた彼女のご両親も。

しかしこの期におよんで誰も反対できるわけもなく、
とりあえず行けるところまで行ってみようじゃないってことで
みんなやわやわと歩き始めました。

なんなんでしょうね、気持ちいいというか、すがすがしいというか、幸せというか。
「火事場の馬鹿力」ではないけれど、
この日は段葛を歩いたみんなが桜のパワーをたくさんもらったような気がします。
だって、誰もまったく疲れることなく、
気がつくといつのまにか神社までたどり着いちゃったんだもの。

まぁだけどこの日、桜パワーの恩恵をいちばんうけたのは
とんでもない重装備でいながら(笑)神社まで難なく歩いてしまった
言い出しっぺの新婦本人だったのかもしれませんが。

おごそかな神前式も無事終わり、
そのあとは1時間ほどたっぷり時間をとって
広い境内の敷地内で「勝手に」ロケーション撮影。

鶴岡八幡宮には今まで何度となく撮影で来てますが、
普通、ここで式を挙げる新郎新婦は境内の参道の行き来だけで終わることがほとんどだから
奥まった場所にある池のほとりにたたずんだり、
露店のりんご飴を買って二人でかじったり・・・
なんて贅沢な新郎新婦だなぁと思っちゃいました(笑)

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