ウェディング撮影

富士山~ブライダルカメラマンのつぶやき

2007.5.26

新宿駅から直結の、ホテルセンチュリーサザンタワーでの結婚式。

自然光が入りこむ客室でのお支度は、写真的に絵になるのはもちろん
ゆったりした時間の流れを感じるので、とってもステキな空間です。

つのかくしをバランスよくつけたら、あとは白無垢を着てできあがり!

と思っていたら・・・メイクさんがつのかくしを調整しながら、なかなか位置が決まらないようです。
正面から見て、眉毛がちょっとだけ見える微妙な高さに持ってくるのが、いちばんキレイに見えるし写真も撮りやすいですね。
1枚の布を二つ折りにして、あとはたった一つのピンで留めるだけで完成するつのかくし、
とっても難しいなぁと、いつも見てて思います。

そもそも角隠しとは?
諸説ありますが、よく聞くのが
「怒りの象徴であるツノを隠して従順でしとやかな妻となります」
という約束の意味があるらしいですが、う~~んもしかしたら私にこそ必要とされるアイテムかも(汗)

それはさておき、しばらく角隠しの調整に時間がかかっていたメイクさん

「できたわ!富士山」

 

ふじさん???

角隠しの中央に、ありました富士山!

和装の支度時には、ドレスの時と違って
写真を撮る上で知っておかなくてはいけないことや
一つ一つの小物にもすべて意味があること、
この仕事10年やる中でひととおり身についてたはずだけど
中央のひだが「富士山」をかたどっているなんて、はじめて知りました。

メイクさん、この「富士山」のかたちをキレイに整えるのに最後の集中力を使っていたのですね。

長い長い遠距離恋愛の末、この日を迎えることになった二人。
手作りのプロフィールに、とっても「分かりやすい」二人のあゆみが載っていました。

つきあい始めは学生時代。
卒業後、仕事の関係で離れたり、少し近づいたり、そしてまた離れたり・・・

そして13年目の今日、これからはずっと「二人の距離は0km」だね。おめでとう。

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