ウェディング撮影

母の想いに見送られて

2010.2.20 結婚式の撮影

川越にある氷川神社の結婚式に行ってきました。

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他の式場ではなかなか見られない独自の「儀式」がいくつかあるなかで、
花嫁さんの最後の仕上げに、お母さんの手を借りる紅さしの儀式。
この日の新婦は、実のお母様を早くに亡くされ、
自他共に母親代わりを認める伯母さまから。

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そのとき、彼女の目元からはらはらとこぼれ落ちた涙は

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天国で見守ってくれる、私を産んでくれたお母さん。

男手ひとつで育ててくれた、迷惑かけたお父さん。

ことあるごとにお母さんの代わりになっていっぱい助けてくれた、伯母さん。

彼女の今までのいろーんな想いがいっぱい詰まった、
どんな名女優にだって絶体真似なんてできない、とっても美しい美しい涙でした。

私の結婚式のときは・・・
こんなしっとりとした感慨深い瞬間、ひとつもなかったなぁ(滝汗)

「嫁ぎの紅」

神社に併設されている披露宴用の会館というと、
「トレンドを意識しない昔ながらの結婚式場」というイメージが強かったのですが
ここ氷川会館は、リニューアルが綺麗にされていて
披露宴会場・パブリックスペースとも写真の撮りやすい、こぢんまりとしながらもいいロケーションでした。

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不思議とご縁というものは続くもので、
こんど5月にも別の花嫁さんの結婚式を撮影することになりました。
まだ撮りきれなかった場所もあるから、今度もまた撮影が楽しみだなぁ(*^_^*)

実は先立つこと2週間ほど前に、
「初めて撮影に来るカメラマンさんはいちど下見に来てください」
というこちらの決まりに従って、式場にうかがうことになったのですが

その折、ご新婦からメールで

「だったらぜひ、小江戸も見ていってくださいね」

 

小江戸って、なんだそれ???

と少しだけネットで調べつつ、下見当日は早めに川越に到着しました。

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蔵造りの街並。

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江戸時代からのシンボルタワー・時の鐘

私にとっては「川越」なんて東京近郊の一都市として名前を知っているだけで、
江戸時代からの面影を大切に残す街並としてこんな素敵な観光地になっているなんて・・・恥ずかしながらまったく知りませんでした。

駄菓子も買ったし、芋のお菓子も買ったけど
時間が合わず鐘の音が聞けなかったのが心残り。
こんどは気候のいいときに、もちろん仕事のついでじゃないときに、
一日コースでぶらり散歩しに行こうかな。

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