2008.3.20 新婚旅行
コルドバを出たら、またしばらくはロングドライブ。
今回のナビは、マップクエストさまさまです。
kunが結婚式前に
分からないながらも英語のキーワードを入れながら
必死こいて出したルートマップを見ながら、のんびりドライブ。
さてスペインには、「パラドール」という国営の宿泊施設が国内に点在しています。
古城や、貴族が住んでいた家などの文化財を改修して宿泊施設としていることが多いので
そのパラドールによって雰囲気も料金もまちまち。
前日に観光したアルハンブラ宮殿の敷地内にもパラドールはあって、
どうやらべらぼうに高いらしいです(汗)
せっかくスペインに行くんだったら、パラドールにも泊まってみたい。
ということで、私たちが選んだのは
スペイン南部の山あい、アルコス・デ・ラ・フロンテーラのパラドール。
グラナダから一日走ってたどり着けること、スペイン特有の白い村を観光したいこと、
そして「パラドールらしい」ホテル内の雰囲気が楽しめること、すべての条件をクリア♪
夕方ぐらいにようやくアルコスの村にたどり着く。
さぁ、もう少し走ればあの崖っぷちの上に建つパラドールに到着・・・・
と、賑やかしい村の中央広場で、おまわりさんに足止め。
「そこのハポネス!こっから上の道は、車じゃ行けないよ」
ちょっとお待ち、
アタシたちはあのパラドールに今日泊まるからこの坂道を上りたいということを伝えても
「No.」
の一言。
バカ言わないでよ、とばかりに
とりあえず、ホテルに電話をしてみる。単語を並べただけレベルに近い英語で。
「スイマセン、今日予約しているYurikoです。
My Car(←正確にはただのレンタカー)で、下の広場から上がりたいのですが」
するとレセプションのお姉さん
「アハーン・・・車は通れないのです」
私「どっっっどうすればよいのですか??」
ホテル「車はそこのパーキングに停め、荷物を持って歩いて上がってきてください」
り・・・りありぃ????まじかよ。
お姉さんが説明していることがすべては聞き取れなかっけど、
何度か聞き直したがとにかく車でこの道は走れないらしい。
私たちは泣く泣く車を24時間営業の駐車場に入れ、最低限のお泊まりセットと着替えだけを持ち出して
坂の向こうに高くそびえるパラドールまで歩くことにしました。
アルコスのパラドールに泊まる人は、みんなこんな悲惨な思いをしてホテルまでたどりついているのだろうか???
冗談じゃないわよ・・・一泊4万もとっといて。
と、ぐちぐち文句をたれながら石畳の坂道を上っていると、
下のほうからどんどん賑やかになってきた。
あら。。。。
あららら~~~~
コスプレ・・・?
ねり歩き隊の登場(汗)
そう、今回の旅行、
偶然にもスペインのイースター(キリストの復活祭)と時期が同じだったのです。
そういやぁ前日のグラナダも、街中がなんだかお祭りの雰囲気で騒然としてたなぁ。
地域や村によって、式典の日程は少しずつ違うようですが
今日が、アルコスでの記念式とちょうど重なったのですね。
そういえば・・・
旅行会社からは前もって
ここのホテルに関してのみ、なるべく17時までにチェックインを済ませるように、との指示がでていました。
もしかしたら、イースターの式典に関わる道路規制があったから・・・なのかな?
ホテルに着くと、レセプションのスタッフは
バックパッカー並み(?)の軽荷物を持参してチェックインした私たちを手厚く、とてもフレンドリーに出迎えてくれました。
「いやぁお疲れさまでした、
今日はイースター(現地では「セマナサンタ」と言います)と重なっちゃってねぇ、
よくここまで歩いてこられました。
これは私たちからのプレゼントです」
と、レストランで使えるドリンクチケットを手渡してくれました。
こんな小さなものでも、坂道を登り疲れた老体には人の親切がなんともしみる。
このパラドールは、15世紀の王室役人たちのお屋敷だったところ、とのこと。
部屋に入ると
年代のたち具合がなんともいい感じ。
そして、がけの上に建つこの部屋から眺める景色は
最高です(感涙)
さっきのパレードは、村のシンボルであるあの教会に向かって行ったんだろうな。