ウェディング撮影

感動のプレゼント~ブライダルカメラマンのつぶやき

2006.6.17

ジュエリー制作が趣味という新郎。
打ち合わせで2人に会ったのが10日前。
そのとき、当日新婦が身につける実際のアクセサリーを持ってきてくれました。

ネックレス一面に使われている石は、「ムーンストーン」。
一見、ちょっとくすんだ水晶のようですが
見る角度によって、神秘的な蒼い光が石の中から浮かんできます。

ちょっと言葉では言い表せないほど吸い込まれるような神秘的な色に、私は一目惚れしてしまいました。
もちろん、エンゲージリングや結婚指輪だって新郎の手作りのものを身につけるんですよ。
そんな彼女がうらやましくてしょうがありませんでした。

式当日、梅雨まっただ中のこの日に空の神様は2人に味方し、
薄曇りの穏やかな天気の中で終始なごやかムードのなか、パーティーは終わりました。

最後のカットを撮り終えたあともいろんな方に挨拶したりと忙しそうにどこかに消えてしまった新郎新婦、
う~んでも撮影はカンペキに終われたからまたあとでメールでもしておこうと、
私は静かに機材を片づけて、車を走らせて帰途についてる途中・・・

ケータイに見慣れない番号の着信が鳴り、出てみると。
「久恵さ~~~ん、さっきはどうもありがとうございました!」

新郎でした(笑)

渡し忘れたものがあるので、時間が大丈夫だったらぜひ戻ってきて欲しいと。

う~~~んなんだろう?
打ち合わせのときに預けたモノもとくにないし・・・

会場に戻ると、もうすでに私服に着替えた新郎が待っていてくれました。

新郎「2人から、ぜひもらってほしいものがありまして・・・」
と、彼が渡してくれたものは。

私が一目見て感動した、新婦がつけていたネックレスと同じムーンストーンで
新郎自ら、私だけのオリジナル指輪を作ってくれるというのです!

今までたくさんの新郎新婦に、いろんなおすそ分けをいただいてきましたが
今回ばかりは泣きたくなるぐらい嬉しくなってしまいました。

車をしばし路駐したまま、
その場でサイズチェックとデザインイメージ確認。

普段の手の動きにいちばん差し障りなく、
それでいてすこしの衝撃では抜けにくい、左手の中指をリクエスト。
私は12号でしたが、指輪のサイズってこんなにたくさんあるんですね~~~~。

「納期は未定」とのこと。
お仕事とプライベートの合間に、ほんとうに時間のできたときでけっこうです。
でも、首を長くして待ってます♪

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