2006.4.6
ブライダルの撮影って一口にいっても、依頼は結婚式当日の追っかけスナップだけじゃありません。
当日は忙しくて、ドレス着てかっこよく決めた写真なんてそうはたくさん残せない。
だったら、別の日に同じドレスを着て、ゆっくり時間かけていいロケーションのなかで撮りまくろうよ!
っていう、いわゆる「前撮り」ってのもたまにやってます。
・・・ここまではよくある話。
今日は、私の9年間の撮影歴で史上初(笑)の依頼をうけてきました。
依頼者は、私と同い年のバリバリ働いている女性。
ステキなものが好きで、将来自分が着る自分好みのウエディングドレスもすでに何着か持っているのです。
ただ、なかなかいいご縁が続かず、今もバリバリ働いて・・・
「このウエディングドレスが似合うウチに、写真だけでもキレイに残したいんです」
とゆうわけで、
都内にある、古くて格式高いとある洋館をロケーションとしてだけ借り、
3時間という限られた時間の中で、3着のドレスでの撮影を決行してきました。
ときにはかっこよく。
ときにはラブリーに。
ソファの上に横たわってみたり(笑)。
本物の年代を重ねたアンティークのロケーションに囲まれて、
ブライダル雑誌のカタログにでてくるような幻想的な雰囲気に。
最後に彼女(「新婦」という呼び方ができないのが微妙)、メイクさん、私で
「ま、これは本番前のリハーサル。いつになるか分からないけど、必ずまた一緒に組みましょうね!」
って、女の約束をしてきました。
(場所は、会場側の強い要望により明らかにできませんので、写真もこちらでは載せないことにします)
撮影が終わって、3着のドレスを持って荷物の多い彼女を家まで送る途中。
彼女「会場代・メイク・写真。今回使ったお金は、確かに一般的に見たら高くついているのかもしれない。
だけどお金って、まわってなんぼだと思うんです。
稼いだお金で、自分にとって価値のあることでまわす。
それによって、その商品以上の価値のある何かが、また新しく縁になる。
細木○子が○のもんたに言ってましたよ、
『あんたはお金ためこんでいるから、大きな病気もたまっちゃうのよ』って(笑)」
このぐらいの年代になって自立している女性は、ほんとうに頼もしい価値観を持っている人が多いです。
私も、こんなことがサラッとかっこよく言えるような女性になりたいなぁ。
PS・お天気ですか?
晴れ女の彼女、晴れ女のメイクさん、そして晴れ女の私。
晴れないわけがありません♪
風はちょっと冷たかったけど、まっ青な空の下で開放的な写真がたくさん残せました。