2006.8.30
平日の夜、夜景の綺麗なレストランで披露パーティーのみの撮影。
挙式は、今からちょうど1年前の2005年8月30日。
新郎のお父様の体調が思わしくなく、実家の新潟で
急きょ、式と披露宴をあげてきたそうです。
パーティー中、そのときの様子をダイジェストにしたビデオが流れました。
チャペルでの、緊張した新郎新婦。
車いすで出席し、笑顔で2人を迎える新郎の父。
どうみても「田舎の結婚式場」なんだけど、
お世辞にもオシャレとはいえない会場いっぱいに広がるみんなの笑顔。
そして、その一つ一つが大切な一場面にずっと流れていたバックミュージック・・・
コレ、生い立ちビデオのときにたまに使われてるんだけど、
ダメなんですよ私・・・
『糸』
なぜめぐり逢うのかを 私たちはなにも知らない
いつめぐり逢うのかを 私たちはいつも知らない
どこにいたの 生きてきたの
遠い空の下 ふたつの物語
縦の糸はあなた 横の糸は私
織り成す布は いつか誰かを暖めうるかもしれない
なぜ生きてゆくのかを 迷った日の跡のささくれ
夢追いかけ走って 転んだ日の跡のささくれ
こんな糸が なんになるの
心許さなくて ふるえてた風の中
縦の糸はあなた 横の糸は私
織り成す布は いつか誰かの傷をかばうかもしれない
縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に出逢えることを 人は仕合わせと呼びます
もともと中島みゆきの歌で、それをミスチル(正確には「Bank Band」)がカバーして脚光を浴びた楽曲。
どうしたら、こんな詩が書けるのでしょう?
そしてどうしたら、この詩には「これしかない」ようなドンピシャな曲がつけられるのでしょうね(笑)
この歌が流れるなか、新郎新婦を囲んで一日を楽しく過ごしている
みんなのくったくない笑顔をビデオごしに見ていると、
彼らとはまったく関係のない私なのに
なぜか出てくる涙をこらえるのに必死なカメラマンなのでした。
目の前が見えなくなると仕事にならないので、感動の涙さえも流せない。
大変ですよこの仕事も(苦笑)
夕方に一雨降ったせいか、空気が澄んで景色はずっと向こうまでキラキラと光ってた。
今日の澄んだ都会の夜景を、天国のお父さんも一緒に見ていたんだろうな。
~追記~
曲も紹介したくなったので、
大阪のMOTOさんのご理解を得てリンクさせていただきました。
「糸」(桜井和寿バージョン)はこちら
癒されてください・・・
注)両方とも音楽が流れます。環境がNGな方はPCを消音にしてから飛ぶよーに(笑)